近年、特定健康診査の実施やレセプトの電子化の進展等の整備により、保険者が健康や医療に関する情報を活用して被保険者の健康課題の分析、保健事業の評価等を行うための基盤整備が進んできています。
こうした中、平成25年閣議決定された「日本再興戦略」において、「全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として「計画」の作成・公表、事業実施、評価等の取組を求めるとともに、市町村国保が同様の取組を行うことを推進する。」とされました。
更なる被保険者の健康保持増進に努めるため、保有しているデータを活用しながら、被保険者をリスク別に分けてターゲットを絞った保険事業の展開などが求められています。
こうした背景を踏まえ、保険事業の実施等に関する指針の一部改正等により、健康・医療情報を活用して、効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るための保健事業の実施計画(データヘルス計画)を策定した上で、保健事業の実施・評価・改善等を行うこととされました。

当町では、将来にわたり持続可能な医療保険制度を維持するために、平成20年度に施行された「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、特定健康診査及び特定健康指導を実施し、生活習慣病の予防に取り組んできました。
事業実施に当たっては、住民の健康づくり運動を推進する「健康ひらいずみ21」と整合性を保ちながら、「第一期・第二期特定健康診査等実施計画」を策定し、受診率の向上に向けた受診勧奨や啓発等を行ってきました。

また、特定健康診査の結果、レセプト等のデータを活用して、被保険者の健康増進、医療費の適正化を図ることを目的とし、PDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保険事業の実施を図るためのデータヘルス計画を策定し、被保険者全体を対象とした保健事業や被保険者をリスク別に分けてターゲットを絞った保健事業を実施してきました。

この度、第二期特定健診等実施計画及び第一期データヘルス計画の計画期間が満了となることから、第一期データヘルス計画を見直し、第二期データヘルス計画を策定するとともに、第三期特定健康診査等実施計画についても、保険事業の中核をなす特定健診・特定保健指導の具体的な実施方法を定める計画であることから、データヘルス計画の一部として位置づけ、一体的に策定することとします。
計画の期間は、医療費適正化計画(都道府県が「医療費適正化計画」を作成。国は都道府県の計画を積み上げて「全国医療費適正化計画」を作成。)が6年一期に見直されたことを踏まえ、平成30年度から平成35年度までとし、必要に応じて見直していくものとします。 

 

特定健康診査等実施計画
(1)特定健康診査
第三期の目標として、国が策定した「特定健康診査等基本指針」に掲げる目標値を基に、特定健康診査受診率60%、特定保健指導実施率60%を平成35年度までに達成することを目標とします。
特定健康診査の対象者は、当町に住所を有する40歳から74歳までの国民健康保険被保険者が対象となります。
健診項目については、実施基準に規定されている項目について、受診者全員に実施します。また、循環器疾患、腎疾患、糖尿病等の発生予防のために、基本的な項目に健診項目を追加し、受診者全員に実施します。
未受診者への対応は特定健康診査の受診率の向上と、メタボリックシンドローム該当者・予備群の減少につながることを目的とし、案内文の再送付、電話による受診勧奨を行います。
(2)特定保健指導
特定保健指導では対象者が自らの生活習慣の課題に気づき、健康的な行動変容の方向性を自らが導き出すことを目的としています。そのため、行動変容に関する必要な情報を提示し、自ら決定できることが重要で、健康的な生活を維持できるようその人の生活基盤を尊重しながら支援していきます。
特定健診受診結果、階層化により特定保健指導(積極的支援・動機付け支援)と判定された者に個別に通知を行い、また、電話等により利用勧奨を行います。

 

保健事業実施計画(データヘルス計画)

(1)保健事業の目的・目標
特定健康診査の結果から当町の傾向をみると、ヘモグロビンA1c、中性脂肪、LDLコレステロール、収縮期血圧が高値の人の割合が多く、また、血糖と脂質の重複した所見があるものの割合が高くなっています。
これらのことから、重症生活習慣病を引き起こす前に、血圧高値、脂質異常、血糖高値への対策が必要と考えられます。
岩手県では「脳卒中ワースト1からの脱却」に向けて様々な取組を行っており、当町としても同様の取組をしているところです。
当町の主要死因別死亡割合を見ると脳血管疾患は高い状況にあり、また、特定健康診査の結果で収縮期血圧が高値の人の割合が多くなっています。
その他、20歳時体重から10kg以上増えている人の割合が多く、内臓脂肪が原因での脳血管疾患を含めた生活習慣病を引き起こしていることが考えられることから、適正な血圧の維持、適正体重の維持が健康課題であると考えられます。
保健事業として優先的に取り組む課題に対応するため、保健事業実施の目的を次のとおり設定します。


(1) メタボリックシンドローム該当者及び予備群の人の割合を減少させる。
(2) 特定健康診査受診率及び特定保健指導実施率を増加させる。
(3) 被保険者1人あたりの療養の給付費の伸びを抑制する。
 

第二期平泉町保健事業実施計画及び第三期平泉町特定健康診査等実施計画.pdf [457KB pdfファイル]