認知症とは

 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなって記憶力や判断力が低下し、日常生活にまで支障が出るような状態です。例えば、朝ごはんに何を食べたか思い出せないといった体験の一部を忘れるのは、老化による年相応の物忘れと言えますが、朝ごはんを食べたこと自体忘れてしまうの場合は、認知症が疑われます。

認知症の症状

 認知症にかかると、脳の細胞が死んで病的に少なくなることで、記憶力や理解・判断力がひどく衰えます。これが認知症という病気の本質なので「中核症状」といわれます。また、「中核症状」のために周囲とうまく適応できなかったり、心身が衰えたり不安になることなどによって妄想や幻覚などの症状がでることがあり、これを「周辺症状」といいます。「周辺症状」は周囲が配慮することで、発生を抑えたり、緩和することができます。

認知症チェック

 個人差もありますが、思い当たることが多ければ、かかりつけ医又は町保健センター、地域包括支援センター(高齢者総合相談センターひらいずみ)に等に相談してみましょう。

直前にしたことや話したことを忘れるようになった。
同じこと何度も言ったり、聞いたりするようになった。
置き忘れやしまい忘れが増えて、いつも探しものをしている。
知っているはずの人やものの名前が出てこなくなった。
つじつまの合わない作り話をするようになった。
以前に比べ、ささいなことで怒りっぽくなった。
おしゃれや清潔感など身だしなみに気をつかわなくなった。
今まで好きだった趣味などへの興味や関心がなくなった。
外出したり、人と会ったりするのを億劫がり、嫌がるようになった。
今までできていた家事、計算、運転などのミスが多くなった。
日付や時間を間違えたり、慣れた道で迷ったりするようになった。
財布が見当たらないときなど、盗まれたと人を疑うようになった。

認知症サポーター養成講座

 認知症について正しく理解し、認知症の人や家族等を支援するサポーターを養成します。学校や地域、職場など、ご希望に応じて講座を開催しますので、お気軽に保健センターまでお問い合わせください。

ほほえみカフェ平泉(認知症カフェ)

 認知症になっても住み慣れた地域で安心して尊厳のある生活を継続することができるよう、認知症の人とその家族、地域住民、専門職等の誰もが集うことのできる場です。参加を希望される方は、保健センター又はひらいずみ地域包括支援センター(電話34−4601)までお問い合わせください。

徘徊S0Sネットワーク

 認知症高齢者等の行方不明者又は身元不明者を早期に発見し保護ができるよう、事業を実施する機関及び団体の連絡体制を構築し、認知症高齢者等の生命・身体の安全とその家族等への支援を目的とする事業です。認知症により徘徊するおそれのある高齢者等は、あらかじめ情報を登録し、徘徊により行方不明となった際に早期発見及び保護に役立てることができます。事業登録した方には、いつも持ち歩く物などに貼る『見守りステッカー』(一人につき20枚)を配布しています。事業登録を希望される方は、保健センターにお問い合わせください。

あんしんガイドブック(認知症ケアパス)

 認知症予防についての取り組みの他、認知症を発症した場合でも、その進行状況にあわせて、いつ、どこで、どのような医療や介護サービスを受ければよいかを標準的に示したものです。必要な方は、保健センターにお問い合わせください。

あんしんガイドブック(認知症ケアパス) [2538KB pdfファイル] 

あんしんガイドブック概要版 [938KB pdfファイル]