冬季は暖房で使用する灯油を扱う機会が多くなりますが、ちょっとした不注意で油をこぼしてしたり、多量に流してしまい、河川に油が流出する事故が多く発生します。河川の水は水道水や農業用水などに幅広く使用されていますが、油流出事故が起こると下流域の人々の生活に重大な被害を与えてしまうことがあります。
ホームタンクから灯油を小分けするときに「少しくらい目を離しても大丈夫」とその場を離れてしまったことはありませんか?
油の流出事故の原因で一番多いのがこの様なケースです。
屋根からの落雪が暖房機への給油管を壊してしまったり、除雪のときに雪に隠れた給油管を壊してしまい、気づかないうちに油が流出しているケースがあります。
ホームタンクから灯油を小分けする際は、絶対にその場を離れないようにしましょう。使用後や、やむを得ずその場を離れたりする場合は、元栓をしっかり閉めてから離れるようにしましょう。
落雪等から給油管を保護したり、配管の場所を常にわかるようにしておき、破損の防止、また、破損の早期発見が可能な状況づくりに努めましょう。
ホームタンクは屋外で雨風にされているため、知らぬ間に傷んでいます。
使用するのは主に冬季ですが、1年を通して定期的な点検を行い、油漏れ等を未然に防ぎましょう。
関係機関への通報をお願いします。また、河川や水路で油が浮いていたり、魚が死んでいたりしていることを発見した場合も通報をお願いします。
油の流出事故は、原因者がその事故処理の費用を全額負担することになります。大きな河川等に流出すると、処理費用がかかるだけでなく、自然環境への影響も大きくなりますので、発見した場合や流出させてしまった場合は早期の通報をお願いします。