町長メッセージ

 9年前の6月29日に、平泉は「平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群−」として世界文化遺産に登録されました。来年は10周年の節目を迎えることとなります。

 今から千年ほど前、東北地方で起きた大きな戦乱により、多くの人が犠牲になりました。その悲惨な状況を繰り返すまいとした初代清衡公の願いが、「自然との共生、生きとし生けるものすべての平等と平和」という平泉の理念として今も継承されています。私たちも、この理念を人類共通の財産として、次の世代に護り継承していく責務があります。

 現在、世界的に流行している新型コロナウィルス感染症により、多くの方が亡くなり、我々を取り巻く環境も大きな変化を強いられています。世界遺産「平泉」の理念が、今困難に直面している世界に向けた生きとし生けるものすべてへの平和の祈りとなりますことを願います。新型コロナウィルス感染症が一日でも早く収束し、平穏な日常が訪れますようお祈り申し上げます。

 町内におきましては、来年3月に平泉スマートインターチェンジの利用が開始されます。また、無量光院の調査整備を始め、資産の調査研究及び保存・活用を担っていく拠点として、「平泉の文化遺産ガイダンス施設」の整備が岩手県により進められているのと同時に、新社会教育施設の完成に向け、建設予定地の遺跡発掘調査が開始され、着実に事業が進められております。あらためまして町民および関係者の皆様のご協力に感謝申し上げます。

 今後とも、平泉の世界遺産登録の意義を次世代に継承し、世界遺産拡張登録の実現に向けて取り組んで参りますので、一層の御支持・御協力をお願い申し上げます。