平泉町のわらび(野生)については、平成25年6月から原子力災害対策本部より出荷制限が指示されていましたが、令和5年2月17日、平泉町(平泉地区に限る)のわらび(野性)出荷制限が解除となりました。

 これにより、わらび(野生)を出荷管理を行ったうえで、町内外において販売することが可能となりましたのでお知らせいたします。

 なお、平泉町のうち、長島地区については、出荷制限の指示が継続されています。

     

1 経緯

(1) 平成25年6月に、平泉町のわらび(野生)から、国が定める食品の一般食品の基準値(100Bq/kg)を超えるセシウムが検出されたため、平成25年6月4日に原子力災害対策本部より平泉町を対象とした出荷制限が指示されました。

(2) 平泉町では平成26年度より県と連携して町内のわらび(野生)の放射線物質の経年変化を調査し、低減傾向を確認された平泉地区で令和3年から令和4年において詳細調査を実施してまいりました。

(3) 放射線物質濃度が低いことが確認できた平泉地区について、制限解除を申請し解除に至っております。今回、解除申請に至らなかった、長島地区については、引き続き検査を継続し放射線物質濃度の推移を確認してまいります。

2 解除後の管理

(1) 出荷前検査及び定期検査(モニタリング)を実施し安全の確認をします。

(2) 平泉町内(平泉地区に限る)でわらび(野生)を採取する生産者及び集出荷を行う者等を記録した「採取・集出荷台帳」を整備し、わらび(野生)の販売を目的とする採取・集出荷は、台帳に登録されたものに限定されます。

(3) 集出荷を行う者は、出荷物には、品目、採取地、採取日、採取者を表示していただきます。

3 安全確認

(1) 県は平泉町と連携して、毎年、平泉町内(平泉に限る)のわらび(野生)の発生状況を把握し、3検体以上の出荷前検査を行いま す。

(2)   県は平泉町と連携して、発生開始後1ヶ月間は毎週、その後1ヶ月に1回程度1検体の定期検査(モニタリング検査)を実施するとともに、過去の検査で50qB/kgを超えた採取地に加え、過去に検査を行っていない採取地から出荷する場合においても検査を行い、安全を確認します。