特別史跡無量光院跡
(試験的に池跡に湛水した際の様子)
(4)無量光院跡【特別史跡】
無量光院跡は、頂部に経塚が位置する金鶏山を背景として、阿弥陀如来の仏国土(浄土)を表現した浄土庭園を伴う寺院の考古学的遺跡です。
三代秀衡が12世紀後半に建立したもので、阿弥陀堂は宇治の平等院阿弥陀堂を模して造られたとされていますが、発掘調査の成果及び金鶏山との位置関係からは、宇治平等院よりもさらに発展した仏堂・庭園の伽藍配置であったことが判明しています。
園池の2つの中島に設けられた阿弥陀堂などの建物群は、背後に位置する金鶏山の山頂と東西の中軸線を揃えており、東側から西の仏堂を望むと、年に2度、4月と8月に仏堂背後に位置する金鶏山の山頂付近に日輪が沈みます。
このことは、無量光院が現世における西方極楽浄土の観想を目的として造られたものであることを示しており、その空間構成は、浄土庭園の最高に発展した形態として貴重です。
今後は、発掘調査と並行して園池の修復・整備を進めることとしています。